薬と健康の情報をお届けする「くすりを調べる配置薬辞典」は、配置薬のチトセ薬品がお届けします。

くすりを調べる配置薬辞典
低体温と体温調節のメカニズム

健康やくすりの情報をおとどけする「健康とくすりの辞典」第1回目の今回は、現代人に増えている低体温の症状と、体温調節のメカニズムについてお話しします。

■体温調節のメカニズム

体温とは、

  1. 筋肉を中心とした細胞の新陳代謝の発熱
  2. 肝臓内の化学反応によっての発熱
  3. 心臓が拍動することでの発熱
の3つの発熱で調節されています。

■現代人は低体温になっている

低体温が引き起こす体調の乱れ理想的な体温は36.5度。ところが、現代人は35〜36度しかない人が増えています。 体温が1度低下することで、

  1. 新陳代謝の低下
  2. 血行の不良
  3. 内臓機能の低下
  4. 免疫力の低下
  5. 自律神経やホルモンバランスの乱れ

などが引き起こされてしまいます。

■体温低下の原因は

筋力の衰えに注意

筋力の衰えも体温低下の一因です。

  1. 老化
    筋力の低下、新陳代謝の低下、肝機能の低下(生産能力低下)、内臓機能の低下(栄養不足)
  2. ストレス活性酸素の増大(ホルモン低下)
    →自律神経の失調を誘発
  3. 生活環境生活習慣の変化(運動不足)、 食生活の変化(化学物質)、大気汚染、紫外線の増加

これらが体温低下の原因になっていると、考えられています。

■体を温める

暖かい食事を摂ろう自然に居る動物は体温を保つ機能が有りますが、人は体温を保つ機能が少ないため、お風呂に浸かったり暖をとったり温かい食事を摂って体を冷やさない、といった生活の知恵を自然と行ってきました。
しかし、文明の進歩によって、ストレスや高齢化などの要因から体を冷やし、血液疾患、ガンなどの病気を逆に増やしています。

体の内側から温める事が大切なのです。

■「体温プラス4度」の入浴体温上昇法とは?

体温免疫・新潟大学大学院医学部 安保徹教授 によると、体温プラス4度の落差が快適とのことです。

心地よい入浴で、リラックスタイム体温を維持して健康的に暮らしたり、体温を上げて免疫力を高めるために、一番てっとり早い方法が、人浴です。

もちろん温泉場に行って療養するのは、気分転換や森林浴など、さまざまな面で効果的ですが、家庭での人浴も、毎日できる身近な健康法として忘れることができません。

健康的な入浴に大切なことは、副交感神経を刺激して、「気持ちがいい」と感じることです。そのためには、湯船に入ったとき、「気持ちがいい」と感じられるのが一番。気持ちがいい入浴タイムで、心身をリラックスさせましょう。

心地よく感じる湯の温度は人それぞれ違いますが、大体、体温プラス4度がもっとも快適に感じることがわかってきています。4度の落差が、人に心地よさを感じさせ、副交感神経の働きを誘うことができるのです。

一般に、湯の温度は40〜42度くらいが適温といわれますが、これは体温が36度〜37度ある健康な人が入る場合です。
35度しかない低体温の人がこの湯温の風呂に入ると、とても熱く感じてしまします。
低体温の人は39度程度でないと、心地よく入れないのです。

基礎体温を知って、自分に合った温度で入浴するようにしましょう。

■ぬるめの湯にゆったり入る

入浴は、「ぬるめの湯にゆったり入る」のが、効果的な方法だとよくいわれますなぜでしょうか?
朝、目を覚ましたい時なら、熱い湯でかまいませんが、健康維持や病気回復の目的で入浴したいのに、交感神経が刺激されてはかえって困ります。

熱い湯に入ると、交感神経が刺激されて、心身が興奮してしまうからです。

■仕事なども無理をしてがんばってしまう人ほど、リラックスした入浴を

俗に、“カラスの行水”といわれる人がいますが、このような人は、健康な人なら快適な湯温でも、熱くて長く湯船に人っていられないから、さっさと出てしまうのです。
日ごろ行動的で、仕事なども無理をしてがんばってしまう人は、お風呂もせっかちになると思いがちですが、そうした頑張りすぎの生活が低体温を招いて、カラスの行水になってしまうというわけです。

カラスの行水の人は特に、自分に合った温度を探して、ゆっくりと入るようにしましよう。

家族によって、快適と思える温度が違う場合は、熱い湯が快適と感じられる人から先に入浴するなどで調整し、自分に合った湯温での入浴を心がけてください。

 

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