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くすりを調べる配置薬辞典
長生きと健康を左右する体内酵素(エンザイム)を増やそう

健康やくすりの情報をおとどけする「健康とくすりの辞典」、2008年最初にご紹介するのは、「長生きと健康を左右する体内酵素を増やそう!呼吸や消化、排泄、老化の防止に必要な酵素(エンザイム)を増やす方法」です。

参考文献:アメリカアルバート・アインシュタイン医学大学外科教授 新谷弘実先生
『腸からはじめる幸せ健康法』 新星出版社

■体内酵素がなくなったときが寿命の尽きるとき

呼吸や体温が常に安定していたり、食べたものが消化されて食ベカスとなって排泄されたり、傷口が自然に治ることは、一見当たり前のように思えます。
しかし、無意識のうちに行われるそれらの生命活動はみな、体内酵素のはたらきによって支えられているのです。

酵素(エンザイム)とは、生命の維持や活動に不可欠な触媒機能を備えた、たんぱく質の一種です。
動物・植物を問わず、あらゆる生物に存在し、その内部で起こるすべての化学反応を触媒するものです。
通常であれば、高温・高圧といった特殊な条件の下で非常に長い時間を要するはずの化学反応を、体内酵素は私たちの体内で、わずか36〜37度の環境で瞬く間にやってのけるのです。

一つの酵素には一種類の作用しかなく、鍵と鍵穴のような関係であることはわかっていますが、体全体でどのくらいの種類の酵素が存在するのかは、はっきりはわかっていません。 体内酵素は生命活動の基盤といえます。

■体内酵素を十分に確保しておくことが、健康や寿命を左右するカギ

一生の間に体内でつくられる酵素の量には限りがあり、体内酵素が少なくなると、老化が早まったり、病気にかかりやすくなります。
消化と解毒で体内酵素をムダに浪費する現代人では、体内酵素はどのようなことに使われ、消耗するのでしょうか。大きく分けると、下記の(1)(2)(3)です。

(1) 体の恒常性.自然治癒力の維持
(2) 食物の消化吸収
(3) 体内に侵入.発生した毒素の解毒

ドクター新谷式体内酵素方程式が主な使いみちといえます。中でも最も基本的な機階が(1)です。細胞の再生や修復をしたり、神経系やホルモン系、免疫系のバランスを調整するのに、体内酵素を使うからです。

余計なストレスを溜め込んだり、 不用意に体にムリを強いるのは、体内酵素のムダ遣いにつながるでしょう。

■健康のために大切な食生活の改善

消化酵素が少ないと……※ 食べたものを消化してその栄養分を分解し、体に吸収するためには、体内酵素を消化酵素として使います。
唾液にはでんぷん質を分解するアミラーゼが、胃液や膵液にはたんぱく質を分解するペプシンやペプチターゼが、膵液には脂肪を分解するリパーゼが含まれています。

食べる量が多ければ当然、それだけ大量の消化酵素が必要です。むやみに暴飲暴食を続ければ、大切な体内酵素を浪費することになります。

■腸がきれいになる!新谷式健康長寿法とは?

※ 食べるものの質や、よく噛んでいるかどうかも無関係ではありません。
現代社会は、体内で活性酸素を発生させる有害物質に満ちており、それらを解毒するためにも体内酵素を大量に消費します。
食品添加物、医薬品、農薬などの化学物質、環境汚染、家電製品から発せられる電磁波、紫外線、ストレスなどがその代表ですが、もはや私たちの生活と切っても切り離せないものばかりで、断ち切るには限界があるでしょう。
体内酵素の"味方"をしてくれるサプリメントを、できるだけ1、2種は摂るように心がけましょう。
※ 不規則な食生活も消化酵素の負担を増やしますから、夜遅く寝る前に食べるのもよくありません。食事時にアルコールやコーヒー、タバコなどの嗜好品を摂ると、それらの解毒のために酵素が使われてしまいますので、消化吸収は悪くなります。

腸がきれいになる!新谷式健康長寿法まとめ※ 生きている限り避けられない活性酸素があります。それは、体細胞の中のミトコンドリアがエネルギーを生み出す際に発生する、「スーパーオキサイドラジカル」です。
これを解毒する作用をもつ「スーパーオキサイドディスムターゼ (SOD)」は、特に欠かすことのできない体内酵素の一つですが、SODは中年以降、急激に減少し始めます。
すると、軽い症状の病気でもこじれやすくなり、重い生活習慣病を引き起こす可能性が大きいといわれています。酵素を補給するにはどうしたらいいのでしょう。

加熱していない生の生鮮食品(野菜・果物・魚介類など)や、発酵食品を摂るのが効果的です。農薬や食品添加物を使用していないものに限ります。

ビール酵母や玄米発酵食品、エンザイムのサプリメントから酵素を補給するのもいいでしょう。

※ 腸内細菌が体内酵素をつくる作業を促進させるためには、乳酸菌生成エキスなどが有効です。そのほか、酵素のはたらきを補い、体内酵素が効率よく機能を発揮するよう手助けをするのが、ビタミンとミネラルなど、補酵素といわれる栄養素です。
これらは、精製されていない穀物、野菜、果物、海藻類からも補給できます。

※ 体内酵素の消耗を軽減する効果をもつのが、免疫調整物質(発酵古代米、アラビノキシラン、キチン・キトサンなど)や抗酸化物質(チャガ、アスタキサンチン、イチョウ葉エキスなど)です。

■日本古来の食生活を

酵素を節約する食べ方とは

※ 日本古来の食文化にとって、味噌、醤油、食酢、納豆、漬物、鰹節、鮨などの発酵食品はなくてはならない存在です。
発酵食品は、麹菌、納豆菌、乳酸菌、酵母菌などのさまざまな発酵菌を利用し、野菜や果実、穀物、豆類、魚などを発酵させてつくる食品です。各種発酵菌の力を借りて、食材をあらかじめ分解し、消化・吸収しやすくした食品ということもできます。そのため、素材の栄養素を無駄なく取り入れることができるので、食べる量は少なくてもエネルギーがどんどんつくられていくのです。

発酵菌は、食物の栄養を吸収しながら、ものすごいスピードで分裂・増殖し、酵素や栄養素をつくり出していきます。なにしろ、細胞分裂して増えていくときに酵素は不可欠だからです。増殖するためにはたくさんのエネルギーが必要なため、発酵菌は酵素によってエネルギーをつくり出しているといってもいいでしょう。

※ 味噌や醤油は、ゆでた大豆や蒸した大豆に麹菌などを加えてゆっくりと発酵させた後、さらに時間をかけて熟成させます。加熱するため、原料の大豆そのものの酵素は失われていますが、麹菌が発酵するときにつくり出す酵素がたっぷりと含まれているのです。
また、熟成の過程で、中に含まれているさまざまな成分に化学変化が起こり、活性酸素に対抗する抗酸化成分などの有用成分が増していくことがわかっています。

日本古来の食事※ 納豆もゆでた大豆に納豆菌を加えて発酵させたものです。納豆の中には、血液をサラサラにする作用があるとして注目されているナットウキナーゼという酵素をはじめとして、脂肪分解酵素リパーゼ、炭水化物分解酵素アミラーゼ、セルラーゼなどが豊富に含まれています。いわば納豆は酵素のかたまりといってもいい食べ物なのです。

※ 漬物も酵素をたくさん含んでいます。ぬか漬けをつけるぬか床には酵母菌、乳酸菌、酪酸菌などが無数に住んでいて、ビタミンや有機酸、抗酸化物質などを大量に生産しています。また、野菜の中に含まれていたミネラルを有機化して、人間の体が吸収しやすい状態にしています。

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