現在市販されているオイルの多くは、原材料にヘキサンの科学溶剤を入れ、煮溶かし抽出して作られています。この製造過程で不安定なシス脂肪酸は、安定した(酸化,腐敗しにくい)トランス脂肪酸に姿を変えます。
ヘキサンとは、灯油・ガソリンに多く含まれるメタン系炭化水素の総称で、ヘキサンに含まれる水素成分が不安定なシス脂肪酸に結合することによってトランス脂肪酸になります。
トランス脂肪酸が酸化しないのは、それ自体がすでに過酸化脂質と同じ構造だからです。
過酸化脂質が体内に入れば、大量の活性酸素が発生し膨大な量の酵素が消耗します。
日本では、大部分の加工食品、外食産業、市販されているマーガリン、ショートニング、植物油、パン、お菓子類、ドレッシング、マヨネーズ等にトランス脂肪酸が使われています。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減少させ、脳の血管にも悪影響を与え、アルツハイマー病やパーキンソン病を誘発するといわれています。 |