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特集：老化は乾いていく現象だった！（夏のウォーターローディング）

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赤ちゃんのぷるるん、とした肌を触ると、吸い付くようにしっとりと水を含んでいるのがよく分かります。成人の場合、身体の60％が水分だといわれますが、胎児の場合はこれが80％、乳児で70％……と、人間は成長するごとに水の占める割合が下がっていきます。
花がしおれたり、果物が干からびていくのと同じように、人間の身体にとっても水気を失うことは老化現象のひとつ。
食べ物が飲み込みにくくなるのも、肘や膝などの関節が痛むのも、目が疲れるのも、乾燥による不具合の表れなのです。

※体内の水分が不足すると……。
体重の１％程度がなくなると、喉の渇きを覚える。
５%の水を失うと、吐き気・頭痛・脱水症状が。
更に続くと血液中の水分が減り、血液ドロドロに。
脳梗塞・心筋梗塞などの危険も高まります。

水分はただ摂取すればいいのではなく、身体の内側（細胞の中）へちゃんと取り込まれ、きちんと排泄され、循環することが肝心です。
そのために重要なのが、細胞へ水を送る通り道「アクアポリン」と、循環を促すエネルギーを作る「クエン酸サイクル」です。

細胞の中に取り込まれた水分を細胞内液といいますが、細胞と細胞の間や胃袋など、細胞の外にたまった水を細胞外液といい、同じ水分でもこちらは人体にとって有害。余分な水は身体を冷やし、むくみや高血圧などさまざまな病気を招く原因となります。

細胞内に水を取り込むのに必要なのが、水の通り道「アクアポリン」です。このタンパク質が細胞膜に、水分子だけが通れる小さな穴をあけ、水の出し入れをしていることが、最近になって解明されました（アクアポリンの発見者は2003年にノーベル化学賞を受賞）。

水分をはじめ、身体に必要な栄養素は胃や腸から血液に取り込まれます。この作用は熱の力で行われており、その熱を作り出す仕事をしているのが、クエン酸サイクルです。
体熱が低いと、大事な水を効率よく体内に取り込むことができず、むくんだり、下痢になったりして、身体を潤すことなく体外に捨てられてしまいます。
クエン酸サイクルは体内60兆個の細胞のなかでボイラーのように働いて、熱エネルギーを作り出します。しかも燃料にするのはブドウ糖のほか、疲労物質である乳酸や酸化物。

身体を酸性に傾けていた疲れ成分を取り除き、燃焼させてエネルギーを生み、身体を健康な状態に戻してくれるのです。

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