置き薬とあなたを結ぶ健康情報誌「くすりばこ」は、
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くすりばこ vol.20 2016 春号 |
![]() 特集:8割以上が経験者、人類共通の悩み
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![]() 直立二足歩行を始めた人類が背負い込んだのが、人類共通の悩みというべき腰痛のタネ。
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![]() どうして腰が痛むのか? 中高年では約4割が腰痛に悩んでいるとされますが、若い人であっても、男女の区別なく腰痛に苦しむ人は大勢います。 |
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![]() 腰痛の代名詞、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症 腰痛のうち、画像などではっきりとした診断が付かない中にも、おそらく一番多いだろうと考えられるのが、椎間板(ついかんばん)ヘルニアです。椎間板は椎体と椎体の間にある、クッションの役割をする軟骨の一種。椎間板が弾力を失ったり、加齢によって変性を起こしたりして、骨の間から飛び出してしまった状態がヘルニアです。 近頃よく聞かれるようになった脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、本来は丈夫な椎骨に守られてできる空洞(脊柱管)が、骨や椎間板の変性などによって狭くなり、中を通る神経や血管が圧迫を受けることで痛みやしびれを生じる病気です。 脊柱管が狭くなるのは老化現象のひとつでもあり、年を取れば少なからずこうした変性が見られるようになります。 また骨粗しょう症によって骨がもろくなると、ヘルニアや脊柱管狭窄症を合併しやすくなります。 |
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![]() ヘルニアがあっても、痛みを感じない人も! じつは腰痛があってもなくても、ヘルニアを始め、腰椎がずれる「すべり症」や椎体と椎弓が離れてしまった「分離症」など、年を重ねれば何らかの異常はあるものです。しかし、痛みがあっても異常が見つからない人のほうが多く、逆に画像所見で見られても痛みを感じない人も少なくありません。 この違いはレントゲンやMRIでは発見されにくい筋肉や関節(椎間板)、あるいはストレスなどの心理的要因が関係しているというのが、最近の考え方です。 筋肉を鍛えることで骨や関節にかかる負担を軽減でき、さらに筋肉をストレッチすると血流改善によって痛みが和らぐことなどが期待できます。 ![]() |
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![]() 椎間板のカギを握る、プロテオグリカン 腰痛の原因を探っていくと、多くの場合、椎間板が弾力を失ったり、加齢や強い衝撃によって潰れたりすることが、痛みを起こす引き金になっています。 |
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![]() 安静にしすぎない 腰痛があるときはとりあえず横になって……と思いがちですが、一般的な腰痛の場合、予防としても治療としても、安静にしておくことは世界的に薦められていません。 腹筋や背筋によって体重を分散させることで、背骨はバランスを保っています。 腰痛だからと動かないでいると、筋力が落ちてますます痛みを増大させることにつながります(腰痛の悪循環)。 さらに重要なのが、椎間板などの軟骨は血管がなく、関節を動かすことで酸素や栄養を得ているため、動かない軟骨はますます劣化してしまうのです。 適度な運動によって関節を「呼吸」させ、筋力をつけて腰の負担を軽減することが大切です。 ![]() |
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