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くすりを調べる配置薬辞典

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くすりばこ vol.30 2019 夏号

くすりばこ30号表紙

特集:陰陽五行と食養生

■夏の健康酢レシピ

■古都鎌倉で古き良きものをさがす旅

陰陽五行と食養生
陰陽のバランス

万物は陰と陽の
バランスで成り立つ

世の中のあらゆるものは、天と地、昼と夜、夏と冬、光と影、凹と凸、動と静など、相反する性質のものに分けられ、互いに補完し合うことでバランスが成り立っています。
例えば太陽が輝く夏は「陽」の季節ですが、この時期に育つ野菜は水分を多く含み、身体を冷やす「陰」の性質を持っています。逆に冬になると、地上の葉は枯れ落ちても、土の中では根菜類がよく育ちます。冬は太陽の力が弱まる「陰」の季節だからこそ、地下で栄養を蓄えた野菜は、わたしたちの身体に「陽」のパワーを与えてくれます。

旬の食べ物は栄養価が高く美味しいだけでなく、自然のことわりに沿って、わたしたちの身体を整えるはたらきを持っているのです。 その上、出盛り時期のものは安価でもあるので、季節のものを中心にした食生活は一石三鳥!
一年中なんでも買える世の中ですが、季節感を意識した食事を心がけることで、自然の力を味方にできます。

五行説の考え方の基本

大きな自然の循環の中で
人間の営みを捉える

すべてのものを陰と陽に分ける陰陽思想は古代中国で生まれ、やがて自然界は「木・火・土・金・水」の5つの要素から成り立つとする五行説と結びついたのが、陰陽五行思想です。五行の「行」という文字には、「巡る・循環する」という意味があり、5つの要素は互いに影響し合いながら、変化し、循環していると考えます。

陰と陽と同じく、五行もどれが悪く、どれが優れているというものではなく、すべての要素が調和していることが大切です。 人間の身体も自然界の一部なので、臓器や感情も五行に分類され、病気や心の乱れは、この調和が崩れた時に表れます。

この発想は東洋医学の基本でもあり、部位を見て治療を考える西洋医学と違って、例えば、怒りの感情が強くなると肝を痛め、イライラして目の充血を引き起こし、過剰に思い悩むことで脾が疲れ、食欲不振や喉のつかえを覚えるなど、お互いに影響し合う関係に着目して、弱っている部分を補い、調和を保つことで健康を維持しようと考えます。
五行説の考え方の基本
結論1

料理の基本は五味五食
バランス良く身体を養う

バランスの良い食事は養生の基本です。栄養のバランスはもちろん大切ですが、5つの色(青・赤・黄・白・黒)、5つの味覚(酸・苦・甘・辛・鹹)、5つの調味料(煮る・焼く・なま・揚げる・蒸す)など、五行の要素を取り入れることで、自然と五臓を養い、調和の取れた身体づくりができます。

日々の食事にたくさんの要素を盛り込むのは大変なので、まずは食材選びの際に五色を意識することから始めましょう。 青は緑、黒は濃い紫も含みます。五色の彩りを揃えれば、自然と栄養バランスも整います。
陰陽五行と夏の養生

ミネラル豊富な酢が
体内をクールダウン

夏にケアが必要な臓器、それは「心」です。東洋医学での心とは、心臓だけでなく、心臓の働きによる血液の流れや脳神経系全体を表します。
暑い夏は、身体の中に熱がこもり、心臓に大きな負担がかかります。心臓が弱まると血液の巡りが悪くなり、血流が滞ってしまうので、この季節には熱を発散して、心の働きを助ける食事を摂ることが大切です。

身体を冷やしてくれるものといえば、「陰」の性質を持つ夏野菜などが代表的ですが、スーパー調味料であり、飲料としても役立つ「酢」の存在を忘れてはいけません。陰の性質を強く持つ酢は、熱を発散して身体を冷やすだけでなく、血流の改善や、暑さで衰えがちな食欲の増進、消化吸収まで助けてくれます。

夏野菜のドレッシングや酢の物でひんやり感を楽しむことができ、さらに肉や魚などの動物性食品の調理に使うことで、タンパク質の分解酵素としても効力を発揮。夏の食卓の頼もしいパートナーとして、酢を上手に活用してください。
陰陽五行と夏の養生
結論2

5つ目の季節
土用の過ごし方

陰陽五行では四季に「土用」を加えて、「五季」と数えます。一般的に知られるのはウナギを食べる「土用の丑」ですが、立春、立夏、立秋、立冬の前18日程度の季節の変わり目を土用といいます。

それぞれ季節の移ろいに対して、身体が準備を整える期間ですが、変わり目は体調を崩しやすいので、無理をしない養生が大切です。
立夏前の土用は身体の負担を減らすデトックスを心がけ、暑さがピークになる立秋前の土用を過ぎたら、次は秋に向けて身体を冷やし過ぎないように気をつけてください。
夏の健康酢レシピ

夏の健康酢レシピ

汗で流れがちなミネラルも
酢の力で吸収アップ

暑い時期には酸味のあるものが美味しく感じます。スダチやシークァーサーなど、柑橘系の香りが爽やかな涼感を与えてくれるだけでなく、酢には身体を冷やす効果があるため、自然と身体が求めるのかもしれません。

さらに大切なのが、酢の主成分であるクエン酸の持つ「キレート作用」。クエン酸は体内に入ったカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを包み込み、身体に吸収しやすくする働きを持っています。

ミネラルは身体の中で作り出すことはできず、不足すると貧血や疲労を招き、免疫も低下してしまいます。汗を書くと身体に必要なミネラルも一緒に流れて出してしまうため、夏の水分補給は飲料水だけでは間に合いません。飲み物や食事からこまめに酢を摂取することで、夏を乗り切る身体づくりを始めましょう。

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